※このブログ記事では作品のネタバレが含まれることがあります。また、情報はブログ公開時のものです。※

・RPG(新世代サイバネティックRPG)
・1998年2月11日発売Playstationソフト
・開発販売 スクウェア
・対象年齢 CERO:D(17才以上対象)
※ゲームアーカイブスで配信(PS3/PSP/PSVITA)
【あらすじ】
遥か昔。恒星間を航行する巨大な宇宙移民船が、突如システムに異常をきたした。次々と警告を告げるモニターに、一瞬だけゆらめく謎の影。抵抗する間もなく、何者かに乗っ取られていくシステム。脱出する者を容赦なく撃墜したのは、船自体のレーザー砲だった。艦長はもはや船を沈めるしかないと決断し、自爆システムを起動させる。閃光がきらめき、ゆっくりと船は星へと沈んでいった。(ゲーム取り扱い説明書より)
各地で戦争は起こっているものの、主人公フェイが住んでいるラハン村は比較的平和な場所であった。記憶喪失のフェイは、3年前にこのラハン村にやってきた。平和に過ごし、友人も出来たフェイの身に悲劇は突然起こる。
ある夜キスレブの兵と謎の部隊が降り立ち、村は争いに巻き込まれた。その際に放置されていた「ギア」という人型兵器に乗り込み、村を救おうと奮闘するフェイ。フェイの友人が銃撃されたのを境に、フェイの意識は飛ぶ。
フェイが気が付いた時には、村は崩壊していた。
生き残った村人たちから、よそ者を迎えるべきではなかったと追い出されるフェイは自暴自棄となり、暗い森の中へ入っていく。
生きる気力を失ったフェイの前に、不思議な言語を使う軍服の女性が現れ、銃を向ける。女性…エリィはすぐにフェイの分かる言葉に切り替え、お互いに迷っていることを知る。ギスギスしながらも共に森の中を彷徨う。
エリィはこの地上で暗躍しているゲブラーという組織の人間であった。そして村で戦闘が起こった原因になった人物でもあったのだった…。
システム・概要
戦闘をしてレベルを上げて、イベントを起こして話を進めていくというスタンダードなRPGです。3Dで構成されている世界を探索することになります。街や村などのマップと、ワールドマップ、ダンションマップがあります。大体の場所では3Dで描かれたフィールドを様々な角度からカメラを変えて見られるようになっています。※一部ではカメラ固定となる場所もあります。
敵との遭遇はランダムエンカウント(敵が見えていない状態で動き回ると遭遇)とシンボルエンカウント(見えている敵と接触し戦闘開始)の場所があります。イベント内での戦闘はシンボルエンカウントで決まった数だけの戦闘をこなせば良いという感じになります。
戦闘は2種類あり、基本的には3人パーティです(※多くないがゲストキャラがいる時もあり)。 生身で戦うキャラクター戦闘と、ギアと呼ばれるロボットに乗って戦うギア戦があり、キャラクターやギアを強化するためには人なら防具や武器、ギアならパーツなどをそれぞれ購入する必要があります。生身とギア共通するのは□△○ボタンで威力と命中率が変わるということです。
キャラクターバトルの場合は行動ポイント(AP)を消費して攻撃をします(画面左側のバーで表示)。威力(ボタン)によって消費ポイントが違います。例えば弱攻撃であれば消費ポイントが少ないため、その分行動ポイント内で沢山弱(□)ボタン攻撃が出来ます。威力がある(命中率は低)攻撃は消費ポイントが多いので攻撃回数が少なくなります。
AP(アタックポイント)は攻撃を一度出してキャンセルすると、画面の上に表示されているキャラクターステータスのAPゲージにポイントを加算させることが出来ます。このAPポイントをためると、本来1ターン1回しか使えない必殺技を、ためたAPを消費して何度か使用出来ます(連殺APゲージは最高28ポイント)。「連殺」と呼ばれるこの技は体力が多いボス敵が相手の際にはかなり使える技です。必殺技の修得にはボタンをどれだけ使ったかが加算されていき、規定値までたまったら修得出来ます。
それからキャラクターごとに特殊能力があり、回復系・補助系・攻撃系があります。キャラごとに使える能力はそれぞれ違います。この能力を使う場合はEPを消費します。
それから生身の戦闘時はGear召喚という、1ターン消費してギアに乗り込むコマンドがあります。ギアに乗ると戦闘終了するまで降りられないです。
ギア戦闘もキャラクター戦闘とほぼ変わらずどのボタンで攻撃するかで威力や命中率が変わります。ギアは燃料で動いているため、これを消費して攻撃しています。※チャージコマンドで燃料補充
攻撃していくと左下のアタックレベルが溜まって(最大3)、レベルに応じた必殺技が使用出来ます。
エーテル機関は搭乗者の特殊能力をギア用にしたものですが、HPの回復は出来ません。特殊装置という、ギアに装備されている装置を使用すればHP回復は可能です。この特殊装置はギアによって違うものが装備されている場合もあります。
ブースターは1ターンを使用して燃料を大量消費しスピードを上げるコマンドです。
メモリーキューブという黄色い物体に触れることでセーブが出来ます。メンバーチェンジは自由に出来ず、青いキューブかマルーなどの特定の人物に話しかけることで行います。あとはボス戦やイベント戦闘前にメンバーチェンジを促されるようになっています。
フィールドでの探索ではアクション要素があります。本作ではキャラクター(ギア)がとれるアクションにジャンプがあるため、高い所に上ったりする時はプレイヤースキルでキャラを操作します。失敗すると登ってきた所を最初から…となったりする場合もあります。
特殊な戦闘「バトリング」というギア同士の3D対戦をする場面があり、勝つことでストーリーを進めることもあります。
今プレイするなら
プレイステーション1~3を所持していればディスク版購入でプレイ可能です。ディスク版以外ではゲームアーカイブスで配信されているため、PS3・PSP・PSVITA用にダウンロード購入出来ます。
ディスク2枚組でボリュームが多いため、20時間以上ガッツリ時間かけてやりたい人向けのゲームです。エンカウント率も低くないため、時間がかかります。
イベントムービーはアニメーションで表されています。特にOPアニメのクオリティはかなり高いです。一部CGムービーが使われています(本編にも)。音声とBGMの調整が微妙でセリフが聞こえにくいのが難点です。
BGMのクオリティも高いです。サントラ、ボーカルつきのエンディングは必聴だと思います。
一部の敵は倒すのに工夫が必要になり、力押しのみで進もうとすると難しいです。戦闘などの難易度は中の上といった感じになります。ただ、理不尽だったり難しすぎることもなく、やり応えがある戦闘が楽しめます。
全体的にテキスト多めですが、ディスク2枚目からは更に文章を読むことに比重が置かれます。
ファンタジーっぽく可愛らしい造形のキャラクターデザインではあるんですが、内容はハードSF寄りの世界観で、アダルトで残酷なエピソードも随所にあります。SFが好きだったり世界の謎系の話が好きならかなり理解度が上がるのではないでしょうか。
個人的感想
最初は牧歌的な雰囲気から始まり、いきなり村が焼けて追い出され戦争に巻き込まれ…という王道な流れから、実はハードなSFだったという印象です。個人的にはかなり面白いと思ったし、好きなゲームです。しかし、人に勧められるかと言ったら厳しい作品だとも感じています。
1周目では理解が追いつかないストーリー、解説本などを見ないと分かりにくい用語や裏設定の作り込みは、好きな人にはたまらないものがあります。これはライトにゲームを楽しみたいという人には向いていない所ではありますが、このゲームの最大の魅力でもあります。兎に角全てにおいて細かく作り込まれているという印象です。衝撃的なイベントが次から次へと起こり止められない止まらない状態でプレイしたのが良い思い出です。
ストーリーも楽しいのですが、戦闘なども各キャラに色々な必殺技が用意されていたりして覚えるために戦闘をこなすのも楽しいし、キャラ戦闘とギア戦闘があってメリハリがあり、飽きない作りなのも良いと思います。生身の戦闘時の連殺なんかは使うとスカっとします。
古いゲームならではの不便さがあることはあります。リトライ出来ないというのは結構今時のゲームに慣れているとキツイものがあります。バベルタワーなんかは移動に苦労したからよく覚えています(苦笑)。3Dフィールドではあるけれど、場所によってはカメラの移動が制限されているため、探索しにくかったりしました。
そしてランダムエンカウント時のエンカウント率の高さも五指に入るのではと思うくらいです。戦闘終わって一歩も動いていないのにまたエンカウントした時もあるのです。カメラを回してもエンカウントするという仕様だったという話もありますので、そのためかと思われます。
ストーリーもシステムもライトユーザーには向いていないと思いますが、ライトユーザーの自分がプレイしてもかなり楽しめたことは事実です。古いゲームやSFに拒否反応がなければ、オススメしたい一本です。

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